瀬戸内海に浮かぶ忽那諸島、そこに人口3000人ほどの小島があります。
松山市内からフェリーで1時間ほどの距離にあるその島は中島と呼ばれ、柑橘の栽培で栄え、古くは15,000人以上の島民が住み、全国でも有数の果樹栽培地として名を馳せたそうです。
今は最盛期の1/5ほどの人口になってしまっている中島ですが、近頃島興しに力を入れており、観光や県外からの移住先として注目を集めています。
今年のGWの期間、そんな中島に1週間ほど滞在してきたので、この島の魅力、特に滞在先と食事についての発信をしたいと思います!
①移動手段について
松山市の高浜港から中島の神浦港・大浦港行きのフェリーが出ています。
中島のフェリー乗り場からは島内を一周まわるバスが出ているため、車がなくても大丈夫です。
②滞在先について
島内にはいくつか宿泊施設があります。今回は民宿昇龍に滞在しました。
毎年夏にトライアスロンが行われる姫ヶ浜海水浴場の目の前にある民宿です。
目の前がビーチ、最高のロケーションです。
昇龍は母屋の一階が食堂になっています。一見すると土佐犬と見紛うような大きさのラブラドールレトリバー、看板犬のゴンちゃんがお出迎えしてくれます。わがままボディに赤ちゃんのような性格で、散歩が大好きです。
近所の子供たちが、ゴンの散歩をしたいがためによく遊びにくるという、島民から愛されている中島のマスコットキャラクターとも言えるでしょう。
客室は離れに4部屋あり、昔ながらの畳部屋。トイレとお風呂は共同です。
部屋に入って畳に寝転び、窓を開けると鳥の鳴き交う声、風が梢をゆらす音、そして寄せては返す波の音が聞こえます。車のエンジン音や騒がしい音は何もせずに、本当に静か。
宿のサンダルを借りて夜中に外へ出ると、昼とはまた違う雰囲気でした。
昼間と違って鳥や虫の声はなく、街灯がないため砂浜は本当に、真の闇という感じです。自分の足元すら見えません。けれども雲がない日は満天の星空を見ることができます。波の音がする中、顔を上げると無数の星。たぶん、これを見ただけでも、この島に来てよかったなぁと思うと思います。
波の音、真っ暗な夜、満点の星、深い静寂。
東京にないものが、この島には全部あります。ぜひ一度、訪れてはいかがですか?