ヒコロヒーの文才に嫉妬する

Xでこんなポストが回ってきました。

言うて芸人が片手間で書いてるお遊び書評やろ〜どれどれ……と思って目を通してみるなどして……

文章力の高さに膝を打った。

仕事と評価というのは切り離せないが、成功や評価の奴隷になってしまえば自分自身を見失うだろう。

ひどく脆弱な「自分の正義」なるものの敵となるのか、味方となるのか、それは常に自分で選択しなければならない。

パッと抜粋しただけでこれです。

学生の頃、国語の「現代文」が苦手だった私は、小説以外の文章を読むことが本当に苦手で、評論・エッセイアレルギーであると自称しているのですが、ヒコロヒーの文章はするする入る。難しい言葉を全然使っていないせいか、「自分を頭よく見せよう」とか、「いいことを言ってやろう」っていう魂胆が全く見えなくて、しかも面白い。まじで、中高の国語の学習教材に入れたらどうだろう。

そんで彼女、書評やエッセイだけでなく小説も書いてるんですね。

ウェブで読むことができたのでこれも読んでみた。

https://popeyemagazine.jp/post-74209

ふむふむ、あぁ〜〜こういう感じね。どこか気だるげな他愛もない日常風景から始まって……

それは彼との長かった同棲生活を、私が家を出て行くという形で終えた日だった

うわうわうわまじか〜〜〜〜「引き」がうますぎる。何、ヒコロヒー小説も書けんの? しかもこの、感情があんま乗らない飾らない文章、一人称視点、私が好きなやつだ…………………

謎の敗北感? 悔しさみたいなものがある。最近テレビに出てる人の中で一番好きな芸能人だったけど、なんかもう、あんまりこの人のことを知りたくない。『沼』って多分こういうことなんだろうな。

とりあえず、何冊か買って読んでみようと思います。

きれはし

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黙って喋って (ヒコロヒー著)

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