この前の記事で紹介したヒコロヒーのエッセイ、「きれはし」を途中まで読んだ。
あまりにもスルスル読めるから、なんか勿体無くて、一旦読むのをやめてヒコロヒーのnote、ヒコロヒーのアメブロを読むなどしてお茶を濁し、そしてまた読み始めた。つまんねー粗探しでもしてやろうかと思ったけど普通にのめり込んで読んでしまった。
この本のAmazonレビューに「文章があざとくなくていい」みたいなコメントがあったのを思い出して、そういうことだよな〜と納得。エッセイとか書評って著者の人間性とか性格が垣間見えるので、「なんかいいこと言ったろ〜」と思って書いてる文章ってそういう魂胆が透けて見えるのがなんか嫌なんだよな。私の性格が悪いだけかもしれないが。
ヒコロヒーの文章は、この「きれはし」は、そういうのが一切なくて、潔くて読んでいて気持ちいい。エッセイだけでなくウェブで読めるブログなんかもそうだったけど、わからないことを「わからない」と留めおき断定しないこと、ちょうどいい塩梅の皮肉とユーモア、ヒコロヒーの社会とかマジョリティへの向き合い方など、この本を読んでも生きる上で役に立つような知識とかは全く得られないんだろうけど、なんかちょっと「フフ」となる。そんで本を読むのが好きな友達とかに勧めたくなる。
そんなヒコロヒーの、本じゃなくてnoteからの引用だけど以下の言葉がなんかちょっといいなと思った。
言葉や時間やお金は、人を幸せにするために使えない人も多くいるでしょうけれど、私を応援してくれているあなたは、少なくとも私のことは幸せにできているので最高です。
https://note.com/hiccorohee0016/n/nf52c96173400?sub_rt=share_pw
さりげなくこんな言葉を言うことができる人間になってみたい。